日本レーザー歯学会理事長 吉田憲司
2009年4月より日本レーザー歯学会の理事長を拝命して以来、光陰矢のごとしでこの2年間、本当に早く過ぎてしまいました。2011年4月より引き続き理事長を再任させていただくことになり、その責任の重さに身の引き締まる思いですが、微力ながら学会発展のために尽くしていく所存ですので宜しくお願い申し上げます。
3 月 11 日午後 2 時 46 分ごろ、マグニチュード 9.0 を記録する大地震が東北地方太平洋沖で発生し、停電や火災、津波などの被害が拡大しています。東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)で犠牲になられた皆様方に心よりお悔やみを申し上げます。また被災されました方々には心からお見舞い申し上げます。すでに日本歯科医師会より日本歯科医学会を通じ、ご遺体の身元確認への人材派遣要請について、また歯科救援活動のための義援金の依頼があり、学会ホームページなどでご案内させていただきました。本学会関係の方々も派遣登録に申請されたり、現地での検視活動に参加されており、敬意を表す次第です。海外からはWFLD(国際レーザー歯学連盟)PresidentのProf.Jean-Paul ROCCA他、多数の理事の方々より日本国民、日本レーザー歯学会関係の皆様とご家族の安否を気遣う連絡をいただきました。1日でも早い復興を願っております。しかし福島第1原子力発電所の事故の影響で、今年夏にかけて首都圏などで最大1500万キロワットの電力が不足する恐れがあるそうです。これは東京電力管内、ピーク時の25%分に該当し、総量規制も検討されています。今後、どのような社会的影響が出てくるのかわかりませんが、学会会務に関しても何か支障があるかもしれません。その際には会員の皆様のご理解とご協力をお願いいたします。
さて4月からの学会運営についてですが、認定医委員会は千田 彰委員長(愛知学院大学歯学部教授)に、先進医療・保険導入推進委員会には新理事の清水典佳先生(日本大学歯学部教授)に委員長をお願いいたしました。そして本学会も設立20年以上が経過し、諸事運営面での見直しが必要と考え、学会のあり方委員会を新設し、初代委員長として副理事長の南里嶽仁先生にご尽力いただきます。他の委員会委員長は前期と変わりありません。また世代交代、若返りも徐々に必要であり、新理事に吉成伸夫先生(松本歯科大学教授)に理事会メンバーに加わっていただくことになりました。今後のご活躍を期待いたします。
日本レーザー歯学会学会設立20周年以後の活動について総括してみますと、編集関係では会誌創刊号よりの掲載論文について、デジタルアーカイブとしてオンラインで閲覧できるようにシステム化され、また研修委員会では、学会開催時において歯科用レーザーの安全使用に関連する研修企画が充実し、多くの方々に参加していただくようになりました。保険の導入に関しては、「レーザー応用による歯石除去」が平成22年度の診療報酬改訂で承認され、適切な使用方法を教示するため、日本歯周病学会と連携し、学会見解論文を公表いたしました。実現に向けご尽力されました関係者の皆様に感謝申し上げる次第です。一方、委員会活動が活発であれば経費も必要とされ、会員数の増加が伸び悩む中で、学会財政の悪化が懸念され、現在、改善に向けて検討中です。レーザー歯学、歯科医療の発展を通じ、患者、国民の口腔健康増進に寄与するため、会員の皆様より忌憚のないご意見をお聞かせいただければ幸いです。